2009年2月28日土曜日

たとえまずかろうが。


おやつの方でも書きましたが、ノルマンディに出かけたのは、
フードフェスティバルに行くためでした。

朝から夕方まで、シェフが入れかわりたちかわり
料理のデモンストレーションをしつつ、司会者とトークするという、
駅伝(?)のような企画です。




Sa.Qua.Naのシェフの料理。
スライスしたじゃがいもをバターで煮て巻いたのと、あさり。



Agapéのシェフ。
これはゆで卵を燻製にする準備。
パフォーマンス系は人気があります。



Flocons de Selのシェフ。
キクイモのピュレとうに。
司会者と話しつつも、ひたすらうにを開けつづけていたのが印象的。



スペインのEspai SucreのJordi氏。
"モスコミュール"を例に、どうやってお菓子を発想するか、を熱く解説中。



デンマークのレストラン、"MR"のシェフ。
盛り付けた料理(根菜のソテー)に、スモークをかけているところ。
料理の色があざやかで、しかも手際がよくて、
今回の話題をかっさらったシェフの一人。


他にもたくさんのシェフが実際に料理したり
話すところを見ていたら、

「食べものに手を加えると、その人そのものが料理として結果に出る」
ということを、あらためて思い知らされました。
そして、私にとってはそこがいちばん面白いんだということも。

人の作った料理を食べることで、
その人のことがよく分かるし、
自分で作った料理を食べると
今の自分がどんな人間なのかもわかる。

そんなことわからなくても、料理はおいしければいいのかもしれないけど、
味がおいしくなくても、やっぱり作った人の顔を思い浮かべながら食べたい。

パリに戻ってから、そんなことを考えました。

2 件のコメント:

Yoshiko さんのコメント...

ほんとですね。
作った人の顔が見えるのって味に影響あると思います。
食べる人のこと考えてつくると味も変わる気がする。
そして今の自分も見えてるんですね。。
k_kちゃんのごはん、食べてみたいなあ。

on m'appelle "nounours"! さんのコメント...

仕事でおいしい料理を作る人って、
技術だけじゃなくて、
食べる人のことを考える力や
コミュニケーションをとる才能が
すごくあるんだと思います。

わたしはどちらも足りないので、
食べていただく料理は、
きっとふにゃふにゃしたものになること
うけ合いです・・・